支援の引き出しの多さが居宅ケアマネージャーの強み面白味です
いなほの介護相談窓口
介護支援専門員:大束さん
「いなほの介護相談窓口」で居宅のケアマネージャー(介護支援専門員)を務めている大束さん。もともとは異業種から介護福祉士にキャリアチェンジし、ケアマネージャーへとキャリアを進めて今に至ります。大束さん曰く、施設のケアマネージャーと居宅のケアマネージャーは全く違うものなのだとか。居宅のケアマネージャーならではの仕事内容ややりがいについてお話を伺いました。
50名の利用者の生活を支える仕事
普段のお仕事につい教えてください。
はい。現在「いなほの介護相談窓口」で居宅ケアマネージャーをしています。基本的には在宅の利用者様を約50名担当していて、ご家族やご本人から日々の問い合わせや相談に対応する、コーディネーターのような役割を担っています。
要支援の方から要介護の方までいろいろな利用者様がいらっしゃいますが、要介護の方は月に1回モニタリング訪問があるので、面会の予約を取って「お変わりないですか」と訪問したり、お話を聞いたりします。また、定期巡回訪問介護や訪問看護、ショートステイやデイサービスなどさまざまな介護事業者さんと連絡を取って、調整を行うことも主な仕事です。
利用者様やご家族だけではなく、事業者との連絡調整もあるのですね。
はい。利用者さんからすると、どこに相談したらいいかわからないというケースが多いと思うので、「わからなくなったら私に連絡ください」といつも言っています。そんな総合窓口みたいな感じです。
現在、「いなほの介護相談窓口」には何名のスタッフがいるのですか。
全部で4人です。それで1人約50名の利用者様を担当しているので、利用者様の数は全部で200名くらいです。
大束さんがケアマネージャーになろうと思ったきっかけを教えてください。
私は30歳までは普通に民間企業で会社員をしていました。外回りもする営業職のようなこともやっていて、その中に訪問入浴の会社さんがあったのです。当時私は介護のことはほとんど意識したことがありませんでしたが、そこの担当者の方と仲良くなってお話をしているうちに、介護の魅力について教えてもらいました。
その方は「介護はステップアップできる仕事。自分も10年かかったけれどケアマネージャーになったんですよ」とおっしゃっていました。私はそのころ少し行き詰まっていたのですが、介護の世界は目標を持って頑張れるのだな、と知り、ケアマネージャーというものを一つの目標にして頑張ってみようと思いキャリアチェンジをしました。最初は地元宮城の有料老人ホームに入職し、介護職からスタートしました。
未経験から始めた介護の仕事、その魅力と難しさ
他業種から介護の世界に入って、いかがでしたか。
前職のいわゆる会社員とはまったく違う仕事でした。うまく言えませんが、施設の利用者様たちは、私が動いて何かしないと生きていくことができない人も多い、ということに気づき、責任の重さを実感しました。そこで私も肝を据えて、覚悟を決めて頑張ろう、という気持ちで一生懸命勉強しました。施設で暮らす人たちが少しでも穏やかで楽しく過ごせるように力になろうって。その施設にいる間に、ケアマネージャーの資格も取得し、30代後半で施設でのケアマネージャーも経験しました。
その後転職した理由は何だったのですか。
前にいた施設では、施設内でのケアマネージャーだったのですが、最初にケアマネージャーになろうと目標にして頑張った時点で、施設ではなく居宅のケアマネージャーがイメージにありました。「居宅ケアマネができて初めてケアマネと言えるのではないだろうか」と、思い切って転職を決めたのです。
施設でのケアマネージャーと居宅のケアマネージャーは何が違うのですか。
施設は、衣食住が満たされていて、スタッフもたくさんいて、という環境で、設備も整っている中で生きていく、という感じなのですが、居宅はまずほとんどなにもないところから、福祉用具を整えないといけない、とか、デイサービスに行くための段取りを立てないといけない、など、介護保険の制度の中でゼロからやっていかないといけません。なので、施設のケアマネージャーと居宅のケアマネージャーは全然違うのですよ。
では、大束さんにとっては、居宅のケアマネージャーになるのはステップアップだったのですね。
そうです。
白岡白寿会を知ったきっかけは何だったのですか。
ホームページで知りました。とてもユニークな法人だな、というのが第一印象です。雰囲気もよさそうだなと感じ、面接を申し込みました。
実際に入ってみていかがですか。
なによりもすごくスタッフを大事にしてくれる法人だと感じています。働き方ですとか、休みの取り方ですとか。福利厚生がすごく充実していて、長期休暇も必ず取れます。
私は電車通勤なので使っていませんが、居宅のスタッフの場合は社用車の貸し出しも認められています。
あとはキャンピングカーも借りることができますし、なんだかちょっとわくわくするようなことを理事長がどんどん提案してくださいます。なのでポジティブに、楽しく働ける法人だと思っています。
残業などはあるのですか。
書類作業が多いときには発生してしまうこともありますが、基本的にほとんどありません。勤務時間のコアタイムは10時-16時でフレックス制度なので、他のスタッフも私も自分で働き方を調整しながら勤務しています。働きやすい職場だと思います。
施設から居宅へ ケアマネージャーのキャリアアップ
仕事内容についてはどのような変化がありましたか。
やはり施設のケアマネージャーとは全然違って、最初の1か月くらいはカルチャーショックを受けました。一言で言えば大変、ということなのですが、書類仕事や都度確認や連絡が発生する環境です。施設との一番の違いは、急な変更への対応でしょうか。たとえば急に車椅子が必要になったら、借りるところを探して依頼したり、またそれをプランに入れる必要があったり、ということが日々発生します。
どのように解決していきましたか。
支援をどれくらい知っているかがケアマネージャーの強みだと思っているので、新しくできたデイサービスなど事業者のところに見学に行ったりとか、他の方が使っている施設の評判を聞いたりとか、なるべく引き出しを増やせるようにし続けています。
では、一番の仕事のやりがいは何ですか。
困りごとをお聞きしながらこの人にはこういうサービスがいいかな、など提案して、その結果「すごく良かったよ」とか言われるとわたしも良かった!という気持ちになれて、達成感があります。
今後の目標について教えてください。
地域や事業者さんについてなるべくたくさんの情報を仕入れて、「いなほのおばさん」みたいになれたらうれしいです。「困ったら大束さんに聞こう」と思ってもらえるような。あとは、前の施設で働いていたとき、認知症の勉強もしていて資格も取ったので、そのスキルも活かせるようになれたら、というのは考えています。
最後に、どんな人と一緒に働きたいですか。
私も居宅のケアマネージャーは未経験で入職したので、何もわからない、という人の気持ちもわかります。なので未経験でも、頑張りたいというポジティブな方であれば大歓迎です。一緒に頑張る仲間になりましょう。
- ※Wハッピーホリデー/リフレッシュ休暇
Wハッピーホリデーは、職員全員が有給休暇と公休を連続で取得できる制度。
リフレッシュ休暇は7日間以上の連続休暇(原則義務)。これにより1週間以上の長期休暇が年に2回取得できるうえに、連休を取った職員には2万円も支給される。(リフレッシュ休暇は週の労働時間に応じて付与。7日間は週40時間勤務する通常の正規職員に限る)
- ※いなほの掟
2021年に、誰もが働きやすい職場環境をつくるために生まれた掟。
主な内容は、①物事に真摯に取り組みます。②現状をより良くしよう、他者と協力しようという態度・姿勢で仕事に取り組みます。③上司や先輩職員等の指導や助言は素直に受け取ります。④周囲を不快にさせる態度を取りません。⑤常に相手への感謝の気持ちを持ち、良好な人間関係を保ちます。
- ※新たな人事考課制度
2021年に、いなほの掟をベースにつくられた人事考課制度。「できている/できていない」を評価する細かいチェックシートが用意されており、その結果が人事評価だけではなく昇給やボーナスの査定などにも影響する。
スタッフインタビュー
支援の引き出しの多さが居宅ケアマネージャーの強み面白味です
いなほの介護相談窓口
介護支援専門員:大束さん
毎日学びがいっぱい!
ここはスキルアップにも最高の環境です特別養護老人ホーム いなほの里
介護福祉士:市川さん
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介護支援専門員:関根さん
利用者様のご自宅での「できる」を増やす、それがこの仕事の魅力です。
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介護士からケアマネ、管理者へ。新しい可能性が広がる職場
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定期巡回は最新の訪問介護事業、
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