STAFF INTERVIEW
いなほの看護小規模多機能/介護士:伊良皆さん

自分の力を伸ばし、キャリアアップができる環境です

いなほの看護小規模多機能
介護士:伊良皆さん

他の特別養護老人ホームで 約5年間の経験を積んだ後、「いなほの看護小規模多機能」の開設に際して入職された伊良皆さん。医療的ケアや新たな知識を次々に学んでキャリアアップを重ねていらっしゃいます。看護小規模多機能の介護士のトップとして働いている充実の生活について伺いました。

自分の力を試したくて転職

介護士になられた経緯を教えていただけますか?

私はおばあちゃん子だったのですが、その祖母が聴覚と視覚に障害をもっていて、小さい頃から障害というものが身近にありました。高校卒業と同時に実家を離れて大学へ進学しましたが、ちょうどそのタイミングで祖母が入院し、亡くなりました。

それがきっかけで「何かもっとやれたことがあったのではないか」という思いがあって、大学を辞めて病院の看護助手の仕事に就いたのです。急性期の精神科病棟で高齢者とふれることが多かったのですが、認知症の症状が強く出ていた方が、治療やスタッフのケアによって穏やかになっていく様子を見て、かなり衝撃を受けました。

最初は病院の看護助手をされていたのですね。

はい。病院には3年ほど勤めましたが、違う環境で働いてみたくなり、出身地の沖縄から関東へ移住しました。介護施設で働きたいと思い、ハローワークで相談したところ、「せっかく3年病院で働いたのだから」と実務者研修を受けることになりました。半年ほど通って、介護について学び、「もっと知りたい、やってみたい」という気持ちが生まれて今につながっています。その後、ユニット型の特養老人ホームで介護士として5年弱働きました。

白岡白寿会にはどのようなきっかけで転職したのでしょうか。

実は前職の特別養護老人ホームで3年経った辺りからマンネリを感じていて、よく求人情報を見ていました。白岡白寿会の「いなほの看護小規模多機能」オープンの求人を見て、「これだ!」と思い応募しました。自分が培ってきた力を試してみたいということと、医療的必要度が高い利用者さんに接したことがないので、勉強したいという思いがありました。

医療的ケアを学び幅が広がった

実際に働いてみていかがでしたか。

医療的ケア、たとえば喀痰吸引は研修ではやってきましたが、実際に利用者さんの体にチューブを入れるのは、最初は怖かったです。しかし、こちらで看護師のみなさんに正しい知識と方法を一から指導していただけました。 それで、看護師が不在の夜間でも自分で吸引ができるようになりました。介護士ができる医療的ケアには限りがありますが、少しでも幅を広げられると、利用者さんに苦しい思いをさせないですむのがいいところです。

看護師さんからは医療行為以外でも、末期がんの利用者さんに出てくる症状や注意点なども、業務の中で教えていただいています。入職して3年が経ちますが技術も少しずつ上がってきたと感じています。

医療的ケアも身につけて、スキルアップされているのですね。

前の施設で5年働いていて、ある程度自信をもっていたのですが、ここで働いていると次々と新しいことに出合うので刺激になっています。医療的ケア研修のほかにも、認知症介護の実践者研修も受けさせてもらいました。そして現在はケアマネジャーの試験に向けて勉強中です。

次々と学ばれていますが、今興味をもっていることはありますか?

白岡白寿会で働くようになって、上司から経営の話を聞く機会が増えました。前の施設では利用者さんとの関わりのことだけを考えていましたが、ここでは「介護士もそこまで考えるのか」と驚きました。月に一度は会議があるので、入居率などの数字が職員にも共有され、「自分たちがきちんとアセスメントできていたら防げた入院だったかもしれない」 という話題も出てきます。

介護士としては利用者さんの健康が第一。食欲が落ちるなど、少しの変化を見逃さずにアセスメントしてアプローチすることで、利用者さんの健康と生活を守ることになります。同時に、上の立場を目指すためには、経営の視点も必要なのだと思います。

頑張っただけ報われる職場

白岡白寿会の職場環境はいかがでしょうか。

小規模だからかもしれませんが、看護師も介護士も関係なく、利用者さんについて意見が言える雰囲気があります。互いの分野について気兼ねなく相談し合って、わからないことがあったら、看護師さんにも管理者さんにも尋ねていますね。こういう法人としては珍しいことだと思いますが、理事長も頻繁に現場を回られて、声を掛けてくださいます。

福利厚生ではどの制度を活用していますか?

やはり気兼ねなく長期休暇がとれるのは魅力的です。前職の時は長期休暇の取得は難しかったのですが、今は実家にも帰れますし、プライベートが確保しやすいです。7日や10日連続などで休めるのは他の施設ではなかなかないことだと思います。

あと、法人が全額負担してくれる保険加入制度も大きいです。実際に私は車の運転中にケガをしてしまって、2週間入院したあと、また悪化して再入院するということがあり、1カ月近く入院しました。そのときはプライベートの時間でしたが、仕事・プライベートの区別なく適用される保険なので、大変助かりました。

ほかにも社用車やキャンピングカーの貸し出し、バーベキュー用品の貸し出しなど、面白い制度がありますね。

休憩室にはマッサージチェアもあります。

白岡白寿会は「職員の頑張りを職員に還元する」というスタンスなので、頑張りがいがあります。

迷えるほどに可能性が広がる

白岡白寿会で働くのは、どんな人が向いていると思いますか?

向上心がある人だと思います。入職したばかりのときは覚えることが多いですし、学んでいく姿勢というのは大事だと思います。向上心があるほど、自分の力を伸ばせる環境です。

どのようなタイプの方が多いかというと、みんな人それぞれです。年に1回、LGBTQや様々な障害なども含めた多様性の研修を行っているのもあり、「色々な人がいてあたりまえ」と理解して、共存できています。「お互い様」と助け合う風土があるので、それぞれの個性を尊重して働けていると思います。

これからの展望や、やってみたいことはありますか?

正直なところ、まだ定まってはいません。前の職場ではリーダーは何年経ってもリーダーで、その先が見えませんでした。白岡白寿会で私は1年目でリーダーになり、副主任になり、3年経った現在は、介護主任になりました。

さきほどお話したように経営についても興味があるのですが、管理職が務まるのか、現場で働いているほうが自分には向いているのか、まだわかりません。これから新しい施設や事業所ができるとポジションも増えますし、じっくり考えていきたいです。

良い意味で迷っている状態で、自分のキャリアの方向性がたくさんあることに気付かされ、ここまで考えられるのは白岡白寿会ならではだと思います。介護業界でキャリアアップを目指す人にはチャンスの多い法人です。

※Wハッピーホリデー/リフレッシュ休暇

Wハッピーホリデーは、職員全員が有給休暇と公休を連続で取得できる制度。
リフレッシュ休暇は7日間以上の連続休暇(原則義務)。これにより1週間以上の長期休暇が年に2回取得できるうえに、連休を取った職員には2万円も支給される。(リフレッシュ休暇は週の労働時間に応じて付与。7日間は週40時間勤務する通常の正規職員に限る)

※いなほの掟

2021年に、誰もが働きやすい職場環境をつくるために生まれた掟。
主な内容は、①物事に真摯に取り組みます。②現状をより良くしよう、他者と協力しようという態度・姿勢で仕事に取り組みます。③上司や先輩職員等の指導や助言は素直に受け取ります。④周囲を不快にさせる態度を取りません。⑤常に相手への感謝の気持ちを持ち、良好な人間関係を保ちます。 

※新たな人事考課制度

2021年に、いなほの掟をベースにつくられた人事考課制度。「できている/できていない」を評価する細かいチェックシートが用意されており、その結果が人事評価だけではなく昇給やボーナスの査定などにも影響する。

スタッフインタビュートップへ