STAFF INTERVIEW
特別養護老人ホームいなほの里/看護師:星野さん

特養の看護師として5年半、ケアマネの資格取得に挑戦中

特別養護老人ホームいなほの里
看護師:星野さん

病棟看護師をしていた星野さん。子育ての中で正規職員でありながら夜勤のない看護師としての働き方に魅力を感じ、白岡白寿会に入職して5年半になります。現在はキャリアアップのためにケアマネの資格取得に向けて勉強中。介護と医療の連携が重視される高齢者介護の業界において、メディカルケアマネジャーを目指しています。

利用者様の状態の変化を、介護士とともに見守る

特別養護老人ホームいなほの里での日々のお仕事について教えてください。

主に96人ほどいらっしゃる利用者様の健康管理を担当しています。病棟と違い、病気ありきの利用者様ばかりではないため、「穏やかに日々過ごしていただく」というところに気をつけています。

例えば、入浴が一番利用者様にとって体力面で負担が大きいことですので、入職日は全員の熱を測り、入浴が可能かどうかをこちらで判断したりしています。

こちらの施設には看護師は何人配置されているのですか。

常勤換算値で4.0人以上です。常勤の看護師の中には、週4日正職員も配置されることがあります。その場合は、パートタイムの看護師を1名増やすなどでシフト調整をしています。

毎日朝から夕方17時半まで1階と2階の各フロアに1人ずつ配置されています。1人の看護師で約50人を見ることは難しいのですが、現場の介護士さん達からも利用者様の様子で「いつもと違う」と感じたことは伝えてもらっています。

また、入浴日や委員会の日、会議の日などはもう1名多く出勤し、基本的に突発的なことがなければ定時退社できる体制としています。


病院から介護施設へのキャリアチェンジ

白岡白寿会に入職した理由を教えてください。

病棟で働いていた頃は、夜勤がありました。夜勤の日は子供が小学校3年生ぐらいまでは病院の託児所に預けていました。子供が小学3年生になった頃に託児所に預けることに限界を感じました。

小学生の子供がいるのに夜に家を空けてまで病棟で勤めることと、子供との時間を天秤にかけたときに、やはり子供との時間を優先したいと考えるようになり、夜勤なしで正職員で働ける白岡白寿会の特養で働こうと考えました。

夜勤のあるなしが決め手だったのですね。

はい。特養には夜勤はありません。その変わりにオンコールという待機番がありますが、オンコールで呼び出されるということは殆どありません。万が一、オンコールで呼び出しがあったとしても、電話で対応で済んだり、出動の場合も短時間で済むことがほとんどです。

白岡白寿会のことはどうやって知ったのですか。

転職を検討しているときにインターネットで白岡白寿会のことを知りました。それまではずっと急性期病棟で働いていたのですが、夜勤ができないとなると正職員として働く選択肢が狭まってしまいます。そこで、特養はどうかなと考えました。

病棟に勤めている看護師から特養などの介護施設の看護師になるということには抵抗はありましたか。

多少はありました。特養は病棟と違い療養を目的とした場所ではありませんので、医療行為が病棟と比べ極端に少なくなります。看護師として、もう少し医療に関わりたい、という思いもありましたが、夜勤がないことや定時退社を優先するのであれば白岡白寿会の特養が良いと考えました。特に白岡白寿会は長期休暇が年に2回取得できることと年間休日数の多さも魅力でした。

定時退社を優先とのことでしたが、特養は病棟と比べ残業が少ないのでしょうか。

特養が残業が少ないというよりは、白岡白寿会の特養では残業が少ないのかもしれません。突発的なことが起きない限りは定時退社ができています。


病棟と特養の違いは「判断力」

看護師として働いている中で、病棟と特養で、大きな違いはどのようなところでしょうか。

病棟のように時間に追われて走り回るような感じはなく穏やかなのですが、特養は病棟と比べて、医師が施設内にいないため看護師で判断することが多いなと感じます。

病棟であれば医師が常駐しているため、医師に相談して必要に応じ検査などをすればいいのですが、特養では看護師の感覚や経験で「今日はこの方は大丈夫だな」とか、「この方は早めに医師に連絡しよう」とか、利用者様の日々の様子を観察し、今後の体調の変化などを看護師複数名で推測し、医師に報告し、先の指示を仰ぐことが病棟との大きな違いだと思います。

看護師複数名で相談しながら判断されているのですね。

はい。こちらの施設は施設長やケアマネジャーも元看護師で医療の知識があるので、相談できる人が多いのはとても心強いです。


白岡白寿会なら長期休暇がしっかりとれる

では、白岡白寿会ならではのよさはどういうところで感じますか。

これは福利厚生についての話にもなりますが、長期休暇が年に2回取れるところです。(※Wハッピーホリデー/リフレッシュ休暇)
病棟勤務のころは3連休が限度だったので、長期休暇が年に2回も取得できることには驚きました。こんなに休んでいいのかな、みたいな。病棟勤務時代は子供が熱を出しても有給を使えず、毎年有休が消化できず捨てていく感じだったのが、ここではスタッフみんなが長期休暇や有給での休みも取っているので、休暇が取りやすいです。

年度の終わりに、次年度の長期休暇をみんなでいつ取るか相談して決められるので、予定も合わせやすいです。例えば長期休暇7日と公休や有給を合わせて休めるというのはなかなかこの業界ではないと思います。誰かがお休みの時は他のスタッフは少々大変ですが、みんなが長期で休むのでお互い様精神で休暇をとる習慣が根付いています。

また、法人内に複数の事業所がありますので、事業所間での看護師のヘルプ体制を作り、長期休暇なども法人の看護師全体で取得しやすい体制も作っています。


ケアマネの勉強での気づきとは?

現在ケアマネの資格をとる準備をしているそうですね。その理由を教えてください。

はい。理事長からは、法人の中でキャリアアップしたいのであれば看護師の資格だけでなくケアマネジャーの資格を持っていたほうがいいよ、と言われたのでトライしてみようと思いました。近年、医療と介護の連携がますます重要になってきていて、医療がわかるケアマネジャーや介護や医療の制度がわかる看護師のニーズが高まっていくとのことでした。また、メディカルケアマネジャーという職種ができるかもしれないとも話されました。また、現在は看護副主任をしているなかで、ケアマネジャーのの勉強をすればもう少し介護施設についての理解も深まるのではないかと思ったからです。

実際に先輩の看護師が現在白岡白寿会の特養のケアマネジャーをしているのを見て、自分も挑戦しようと思いました。

ケアマネの勉強の中で、看護師と違う視点や新たな気づきというのはありますか。

介護保険制度などを学ぶことで、特養の役割や搾取介護保険サービスの中での立ち位置を知ることができました。特養はその施設内で完結することが多いのですが、「介護施設や病棟から自宅生活に戻るとき」には定期巡回型訪問介護や訪問看護、訪問入浴や訪問調剤など、いろいろな在宅向けサービスを使えるんだ、などの、発見があります。

また、経済的な課題をお持ちの方もいらっしゃるので、どういった経済的な負担の軽減制度があるのかなども知ることができます。そういったことは看護学校では学んでこなかったので新しい知識になっています。

資格が取れたあとは、どうしていきたいですか、

現時点では資格が取れたあとすぐにケアマネジャーになるということはあまり考えていません。もう少し看護師として働きたいと思っています。しかし、ケアマネジャーの試験勉強を通じて、ケアマネジャー視点がある程度理解できる、介護と医療の連携が保険制度上でも理解できる看護師になることができると考えています。

では最後に、星野さんはどんな方と一緒に働きたいですか。

病棟とは異なり、比較的ゆっくりとした時間の中で利用者さんのことをよく見てくれる、変化に気づける方と一緒に働くことができればいいなと思います。病棟と比べると医療行為自体はすごく少なくなるので、それが物足りないと感じてしまう方もいるかもしれません。でも私のように子育てを優先したい方や、夜勤を希望していない方にはとても働きやすいと思いますし、療養の場ではない、生活の場での看護師の役割というのも奥が深いものだと思います。


※Wハッピーホリデー/リフレッシュ休暇

Wハッピーホリデーは、職員全員が有給休暇と公休を連続で取得できる制度。
リフレッシュ休暇は7日間以上の連続休暇(原則義務)。これにより1週間以上の長期休暇が年に2回取得できるうえに、連休を取った職員には2万円も支給される。(リフレッシュ休暇は週の労働時間に応じて付与。7日間は週40時間勤務する通常の正規職員に限る)

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