STAFF INTERVIEW
特別養護老人ホーム いなほの里/介護主任:小島一郎さん

利用者様の生活を支援することで、
こちらも毎日元気をもらっています。

特別養護老人ホーム いなほの里
介護主任:小島一郎さん

白岡白寿会の特別養護老人ホーム「いなほの里」で主任を務める小島さんは、他業種から未経験で入職して現在12年。利用者様との交流がとても楽しいという小島さんに、仕事の魅力や働きやすさについてお話を伺いました。

未経験で他業種から転職、今や勤続12年

まず、特別養護老人ホーム(以下、特養)での仕事の内容ややりがいについて教えていただけますか。

特養では、基本的に介護度の高いご利用者様の生活全般の支援をしています。現在、特養だけでもパートさんを含めれば100名近くのスタッフが働いています。毎日の生活の中で、ご利用者様と会話したり冗談を言ったり、そして最後にありがとうって言っていただけるのが本当に嬉しいです。そう考えてみると、今ご利用者様の生活の支援をさせていただいていると言ったものの、僕が助けられている部分もとても大きいと感じています。

白岡白寿会で働き始めて何年目ですか。

だいたい12年ぐらいですね。正直こんなに長く続くとは思っていませんでしたが、転職が決まったとき、最低10年は続けようと思っていました。

その前はどんな仕事をされていたのですか。

介護とは無関係の事務系の仕事をしていました。全く異業種、未経験からの転職です。

では、介護に興味を持ったきっかけや白岡白寿会に転職した理由を教えてください。

実は学生の頃から福祉の仕事に興味があったのです。白岡白寿会に転職したのは、たまたま職安でそういった募集があったから、というのが正直なところですが(笑)。ただ、働くとしたら特養がいいと当初から思っていました。

その理由は?

特養は介護で一番きついというイメージがあるようなのですが、その反面、介護の勉強や経験を積む上で全てが凝縮されているので、僕はあえてそれを希望しました。

そうなのですね。前職の経験が介護で生きていると感じることはありますか。

結構あります。ご利用者様の食事の量や排泄の有無、その日の出来事や様子をパソコンに向かって記録する事務作業が多いので、前職の経験が今になって役に立っていると感じます。

幅広い世代が活躍し、意見が言い合える環境

白岡白寿会に就職すると、まず最初に特養で仕事を覚えるのですか。

はい。さきほど少しお話しましたが、基本的な介護の技術は全て特養で身につけられる、そういった位置づけになっています。人にもよりますが、未経験の方でもここに半年から1年くらいいると一人前になります。僕自身もそうでした。

ここでは外国人のスタッフも働いていて、仕事の内容や人事評価でも日本人スタッフと差をつけないそうですね。

2019年にベトナム人の女性が入職されました。最初は言葉の問題や習慣、仕事の捉え方といったところで正直「大丈夫かな」「自分たちはその方たちに魅力のある伝え方ができるのかな」という不安があったのですが、全く問題ありませんでした。うまくいきすぎたといってもいいくらいです。外国の方を受け入れる術がわかってきたので、今後も増えていったらいいのではと思っています。

小島さんは現在主任でいらっしゃいますが、主任ならではのやりがいはどんなところに感じますか。

主任といってもプレイングマネージャーで、他のスタッフと一緒に現場に入りながら各フロアをまとめていくのが仕事のメインです。主任としてはスタッフの皆さんの悩みや相談に乗ることに時間をかけています。

スタッフの方が相談しやすい雰囲気や、いい職場にするために何か工夫されていることはありますか。

そうですね。なるべく誰かに肩入れをするようなことがないようにしています。近すぎず遠すぎず、という位置関係を保っています。

ここには幅広い世代の方がいて、20代から70代の方まで働いています。その意味では多種多様、いろいろな意見があって、その反面意見をまとめるのが大変な部分もあるのですが、僕らには気づけないような若い人ならではの発想や、年配の方なら年配の方なりの経験を聞くことができて、とても参考になります。意見を言い合える雰囲気があると思いますね。

幅広い世代の方の意見をまとめるのは大変そうですね。どうやって乗り越えていますか。

スタッフから寄せられる要望や不満、アイデアのすべてをいきなり採用するのは難しいので、そこはしっかり話を聞かせていただいて、いいなと思うものは1人ではなくみんなでちゃんと話し合って決めるようにしています。みんなで決めたらそこはひとつにまとまろうという感じで。

チームプレーですね。

はい、チームプレーが一番大きいと思います。

評価する側もされる側も安心できる人事評価制度

白岡白寿会の人事評価制度はいかがですか。

客観的な評価だと思います。次回何を直せば確実に点数が上がるのかがわかりやすいです。あとはキャリアプランという面でも、今後自分がどう頑張っていくと将来どうなるかが明確なのもよいポイントだと思います。

評価する側としても、される側としてもよく機能しているのですね。

そうですね。客観的な評価でないと、個人の思い込みや好き嫌いで評価してしまいがちです。この人事評価制度(※)が始まる前は、そういった部分が少なからずあったかもしれません。それを少しでも排除して、“お互いのため”に客観的に評価するシステムになりました。

お互い様の精神で、長期休暇も取得可能に

“お互い”といえば、白岡白寿会では「お互い様」というのがキーワードのようですね。

はい。ここの特色のひとつでもあるWハッピーホリデー(※)という長期休暇に関しても、やはりお互い様の気持ちがないと成立しないと思うのです。その期間スタッフが1人いなくなるわけなので、その気持ちがないとこのシステムも続かないでしょう。

最初にこのWハッピーホリデーの制度が導入されると知った時はどう思いましたか。介護業界は連休が取りにくいのが常識になっているようですが。

それまでは3日の連休を取るにも気が引けるという感じだったので、急に1週間休みをくれるとなって「何しよう」と少し戸惑いました(笑)。Wハッピーホリデーを使って旅行に行く人が多いですが、もちろん使い道に制限はないので僕は部屋の掃除をしたりしています。休暇があるとリフレッシュができていると感じますね。

年齢や経験を問わず介護の仕事を始めてほしい

どんな人がこの仕事に向いていると思いますか。

まず第1にお年寄りを好きでないと続かないとは思います。あとは特養には重度の認知症の方がいらっしゃるので、我慢強さがあるとよいです。あえていうならそれくらいで、介護に興味がある方であればどなたでも受け入れたいと思っています。

特に40代、50代の世代の方々に介護の仕事を強く勧めたいです。未経験で思いとどまっている方もいるかもしれませんが、世の中に1人でも介護士を増やすには未経験の方に入ってきていただく必要があるのです。実際に40代、50代の未経験で入職して、今1年ほど経って軌道に乗ってきている方もいらっしゃいます。

そうなのですね。ちなみに印象に残っている利用者様のエピソードはありますか。

白岡市で一番長寿の106歳のおばあちゃんが以前ここに住まわれていたことがあります。歌(詩吟)がとてもお上手だったのですが、その頃にはもう歌うのが難しい状態で僕たちも聞くことができないでいました。しかし、市長さんがその方を表彰しに来られた時は気持ちが高ぶったのか、なんと最初から最後まで歌い上げて。

すごいですね。

普段の生活では100歳を超えるご高齢の方と接することはなかなかないと思いますが、ここではそういった方との交流をとおして、人間の目に見えない力を感じて感動することがたくさんあります。

応募者へのメッセージ「毎日笑って仕事をしよう」

今後、小島さんは仕事を通してどんな人になりたいですか。

若い人でも長く勤められる職場にしたいと思うことから、自分がそのモデルケースとして定年まで働き、ノウハウを伝えられるようになりたいです。そのためにも、体力を維持しないと、と思うのです。
特に最近は筋力の衰えを感じるのでスクワットをやったり、食事の栄養バランスにも気を配っています。自分が辞めてしまったら説得力がないですものね。

では最後に、転職活動、就職活動をしている方に向けてメッセージをお願いします。

介護の仕事には大きな魅力があります。利用者様の生活の支援をとおしてこちらも毎日癒されていますし、元気をもらっています。ケアとはそういうことだと思うのです。介護職は世の中で「3K(きつい・汚い・危険)」といわれることもあるのですが、僕はむしろすごくいい仕事だと率直に感じます。利用者様と接することが本当に楽しいのです。

あと、意外に知られていないのが介護業界でも勤める法人によっては福利厚生がすごく充実していることです。白岡白寿会は全国的に見ても圧倒的に充実していると感じています。また、僕が若い頃はどの仕事でもサービス残業が当たり前の時代でしたが、ここではサービス残業はありませんし、残業自体も少ないです。そういった意味でとても安定していておすすめです。
毎日笑って仕事ができる、そんな環境が白岡白寿会にはあります。


※Wハッピーホリデー/リフレッシュ休暇

Wハッピーホリデーは、職員全員が有給休暇と公休を連続で取得できる制度。
リフレッシュ休暇は7日間以上の連続休暇(原則義務)。これにより1週間以上の長期休暇が年に2回取得できるうえに、連休を取った職員には2万円も支給される。(リフレッシュ休暇は週の労働時間に応じて付与。7日間は週40時間勤務する通常の正規職員に限る)

※新たな人事考課制度

2021年に、いなほの掟をベースにつくられた人事考課制度。「できている/できていない」を評価する細かいチェックシートが用意されており、その結果が人事評価だけではなく昇給やボーナスの査定などにも影響する。

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