初めての訪問看護から一人前に成長。利用者さまに頼られる喜び。
いなほの訪問看護ステーション
看護師:木下さん
約10年、病棟で看護師として働いていた木下さん。転職を機に訪問看護の看護師として働くことに。最初は訪問看護に大きな不安があったといいますが、白岡白寿会での進め方なら「できそう」と思えたそうです。転職前後の変化と、現在の働き方について伺いました。
やるつもりはなかった訪問看護
病棟の看護師から訪問看護に転職されたのは、どういう経緯だったのでしょうか。
専門学校を卒業後、神奈川県の病院で10年ほど看護師をしていました。そのあと家庭の事情で埼玉県に引っ越して、埼玉県伊奈町の病院で退院支援看護師として1年働きました。このときはケアマネジャーと患者さんについてやりとりをする機会もありました。
そこから訪問看護に興味をもたれたのでしょうか?
実はそうでもなくて(笑)。転職活動のときは「夜勤がないこと」を第一条件に、「訪問看護もなし」と考えていました。その中で、いなほの訪問看護ステーションの求人を見て「とりあえず一度、話を聞いてみよう」と思い、相談に来ました。そうしたら「できるかも」と思えたのです。
どんなふうに気持ちが変化したのでしょうか。
訪問看護は「利用者様の自宅に1人で行かなければいけない」とか、「私は整形外科の経験しかないし」という気持ちで大きな不安がありました。でも話を聞いていたら、最初は1人ではないし、いなほの訪問看護ステーションの立ち上げ時だったので、ゆっくり進めていくということで、そう思えました。
病棟勤務よりも気持ちが楽に
実際に働いてみていかがでしたか?
看護小規模多機能と訪問看護ステーションが併設されていて、訪問看護専門チームとしては看護師2名でスタートしました。訪問看護の経験のある管理者に教えていただきつつ、訪問も2人で行きました。少しずつ慣れて、半年ぐらい経ってからはどの利用者様のお宅へも1人で回れるようになりました。
1人でいても、自分で判断できないときは管理者さんに電話して、たとえば傷などはLINE電話で見てもらいながら相談できます。最初はもちろん、未経験の科の疾患や、在宅特有の知識が必要になりましたが、ステーション立ち上げ当時は利用者さんの数も現在より少なかったので、合間の時間に勉強することできました。
訪問看護を担当されるようになってからの働き方は、病棟のときと変わりましたか?
現在、始業は8時半で17時半には帰れます。記録業務や調整などがあっても18時には帰れます。病棟と比較して帰りの時間が早く夜勤がないので、かなり気持ちが楽になりました。白岡白寿会の福利厚生では長期休暇のリフレッシュ休暇もあるほか、お互い様の気持ちで有休もとりやすくて、病棟勤務よりいいと思いました。
夜勤がない代わりにオンコールの当番がありますが、週に1、2回です。電話がきて相談を受けることはありますが、呼ばれて出動になることは多くありません。出動しても対応するのは30分~1時間くらいで、それほど負担ではないです。
信頼関係を築き、頼られる存在に
訪問先の利用者様とのかかわりはいかがですか?
利用者様への訪問の頻度は利用者さまそれぞれで、毎日の方も月に1回の方もいます。今は看護師が増えて6名所属しているのですが、私は15名くらいの利用者様を担当しています。ただ、担当ばかりが行くと気づけないこともあるので、交代しながら訪問して、すべての利用者様の状況を看護師全員で把握しています。
利用者様とじっくりお付き合いできるのも訪問看護の特徴で、だいたい一度に1時間ほど、期間としては1~2年ほどかかわることができます。
お仕事にやりがいを感じるのはどういうときでしょうか。
来てくれるのを待ってましたという感じで「あなたが頼りなのよ」と言っていただけるとうれしいです。最初はご自宅に人を入れることを嫌がる利用者様も多いのですが、コミュニケーションを重ねて、困りごとを解決して、信頼関係を築けると「よく来たね」と受け入れていただけるようになります。
あとは、もともと施設に入所されていた方が、ご家族と暮らしたいというご希望で福祉用具を整えたら不便なく暮らせるようになって。その方は骨折された後で、車椅子の乗り降りが苦痛だったそうですが、リフトを導入したら劇的に楽になったようで喜ばれていました。
病棟勤務のときはそういった方が「家で暮らすなんて無理でしょう」と思っていましたが、環境を整えれば十分可能なんです。白岡白寿会でも「いなほの定期巡回サービス」がスタートしましたが、訪問看護と定期巡回があれば、利用者様の状況が24時間わかりますし、老々でも独居でも認知症があっても病気でも、家で過ごせるのだと、訪問看護をやってみて実感しました。
熱意のある人が多い職場
白岡白寿会の特徴や職場の人々の雰囲気はいかがですか。
法人内のどの事業所もみんな明るくてやさしいです。利用者様思いで、熱意があります。ケアマネジャーさんともよく話しますが、一生懸命で介護に熱い方が多いです。それぞれの部署の上司たちも相談しやすいですし、何かあると、さらに上の方へ掛け合ってくれたりします。
大型台風のときも、理事長が訪問時間の調整、注意点、利用者様への声がけなど各部署に細かく連絡を入れていて、管理者さんもそれを踏まえて動いて。利用者様からも「気にかけていただいて、ありがとうございました」という声があったそうで、私は休暇中だったので後から知ったのですが、カッコイイなと思いました。法人としてスタッフを守ってくれる雰囲気があります。
お休みがとりやすいというお話がありましたが、白岡白寿会の福利厚生で他に活用していることはありますか。
貸し出しされている社用車で通勤しています。伊奈町に住んでいるので車で15分くらいです。ここで働いで気持ちのゆとりができたので、専門性を高めるために、訪問看護協会の動画サービスで看取りの看護について勉強を始めました。家事をしながら動画を見たり、社用車のBluetoothスピーカーで聴いたりしています。動画サービスの受講料やテキスト代も補助してもらえるので助かっています。
訪問看護が未経験で、興味をもっている人へメッセージをお願いします。
「一度やってみたら不安がなくなる。」と伝えたいです。白岡白寿会だからなのかもしれませんが、そんなに不安がらなくても大丈夫。病棟勤務より時間的に気持ちも楽に働けると思います。 是非一度見学にいらしてください。
- ※Wハッピーホリデー/リフレッシュ休暇
Wハッピーホリデーは、職員全員が有給休暇と公休を連続で取得できる制度。
リフレッシュ休暇は7日間以上の連続休暇(原則義務)。これにより1週間以上の長期休暇が年に2回取得できるうえに、連休を取った職員には2万円も支給される。(リフレッシュ休暇は週の労働時間に応じて付与。7日間は週40時間勤務する通常の正規職員に限る)
- ※いなほの掟
2021年に、誰もが働きやすい職場環境をつくるために生まれた掟。
主な内容は、①物事に真摯に取り組みます。②現状をより良くしよう、他者と協力しようという態度・姿勢で仕事に取り組みます。③上司や先輩職員等の指導や助言は素直に受け取ります。④周囲を不快にさせる態度を取りません。⑤常に相手への感謝の気持ちを持ち、良好な人間関係を保ちます。
- ※新たな人事考課制度
2021年に、いなほの掟をベースにつくられた人事考課制度。「できている/できていない」を評価する細かいチェックシートが用意されており、その結果が人事評価だけではなく昇給やボーナスの査定などにも影響する。
スタッフインタビュー
初めての訪問看護から一人前に成長。利用者さまに頼られる喜び。
いなほの訪問看護ステーション
看護師:木下さん
働きながら医療的ケアが身につく、多様性を受け入れてくれる職場
いなほの看護小規模多機能
介護士:飯田さん
働きやすさにひかれて入職。スキルアップにも最適の職場です。
特別養護老人ホームいなほの里
介護士:松本さん
利用者様の生活そのものに関われるのが作業療法士の醍醐味
いなほの訪問介護ステーション
作業療法士:石井さん
看護師からケアマネ資格を取得、特養の相談員として活躍中
特別養護老人ホームいなほの里
相談員:松嶋さん
利用者様とじっくりと向き合える
訪問看護の仕事には魅力がたくさんあります。いなほの訪問看護ステーション
訪問看護師:桑山さん