看護師からケアマネ資格を取得、特養の相談員として活躍中
特別養護老人ホームいなほの里
相談員:松嶋さん
病院で看護師をしていた松嶋さんは、夜勤のない職場を希望し特養の看護師としていなほの里に入職。その後、ケアマネの資格を取得し、現在は看護師ならではの経験とスキルを兼ね備えた相談員として活躍しています。利用者様ご本人やご家族から話を伺い、必要な機関につなげたり、入居希望者の方の相談を聞いたりといった、ご家族と介護現場と病院などの医療機関、そして行政など様々な方面との橋渡しや調整の仕事をしています。
子供の成長にあわせ、病院の看護師からキャリアチェンジ
現在の仕事の内容について教えてください。
特別養護老人ホームいなほの里に看護師として入職したあと、現在はケアマネージャーの資格を取得し、おもにいなほの里で相談員として従事しています。
では、いなほの里に入職されたきっかけを教えていただけますか。
以前は病棟の看護師を10年ほどしていて、その後白岡白寿会に入職しました。子供が多感な時期でもある小学校6年生になる頃には夜勤はしない、と決めていました。夜勤がなく日中働けるところを探していたところ、夜勤がなくてもある程度給料がいただけるのが特別養護老人ホームだったため、病院を辞めて特別養護老人ホームに入職しようと考えました。
白岡白寿会のいなほの里は転職を考え始めた頃から第一候補にしていたのですが、当時は看護師の募集がなかったので別の特養で働きながら、いなほの里の看護師の求人が出たときに応募し入職しました。
介護施設の看護師だからこそ成し遂げられるケアがある
病院の看護師と介護施設の看護師はどのような違いがありますか。
病院の看護師の中には、介護施設の看護師を平等には見ていない風潮がなくもありません。自分自身、病院の看護師だったときは、病院と介護施設に上下関係に近いものを感じていました。
介護の仕事に関わったことによる新たな発見は、ご家族や利用者さんとしっかり関わることができるのが介護施設での看護だと気がついたことです。病院の看護師はずっと病棟にいるため、関わる人も病棟の先生や患者さんとキーパーソンの方に限定されるので、その他のご親族の方と深く関わる機会は少ないと思います。
一方で、介護施設では、面会でキーパーソン以外の方とお話しする機会もあり、利用者様のご友人とお話することもあります。ご家族の方が知らないことをご友人が知っているということもあるため、利用者様の歴史や背景を知ることができます 。利用者様のその人となりを多角的なケアにつなげられるというのは、介護施設の看護師やその窓口となる相談員の強みと思います。
このように、医療だけでは成し遂げられないケアをすることで、「ここまでできるんだ」ということを感じられるのも、介護施設ならではと感じています。視野が広がることは、本当に良いことだと実感しています。
看護師からケアマネージャー・相談員へ
看護師から相談員になられた経緯を教えていただけますか。
いなほの里で看護師をしている際、実態調査(入居希望の方に対し、その方が現在入所中の施設や医療機関に実際に赴き、入所先の看護師に話を聞き、その施設でのご本人の生活ぶりや入院中の経緯等を確認すること)に行く機会が増えたことがきっかけです。
実態調査には、施設の相談員の方が帯同していました。その方はずっと介護に関わっている方だったため、看護師の私にはない目線でその入居希望者やご家族のことを見ていました。私は看護師として10年以上のキャリアを積んできていたものの、介護に関しては全く知識がないことを実感しました。
おそらく病院で看護師を継続していれば、10年間の看護師としてのキャリアがあるため、看護師としての自分に十分満足していたと思います。ですが、相談員さんの話や見ているものが、自分とは全く異なる世界に思えてきて、自分はまだまだ何も知らない、と思ったのです。
今後も白岡白寿会の介護施設で働くのであれば、介護の勉強や介護に近い仕事をすることで、さらに自分の視野を広げていきたいと思いました。さらにスキルもアップも可能であり、なおかつ看護師としての経験を活かしていけるだろうという考えもあったので、ケアマネージャーの資格を取りました。
看護師にはない介護の視点というのはどんなことですか。
病院の看護師も患者様やそのご家族とお話をして寄り添うのですが、その方の歴史やご家族のお気持ち、苦労をより深く聞くことができるのは介護ならではと思います。また、病院はあくまで「治療の場」であるため、介護のほうがご家族との距離も近くなります。
介護施設で看護師をやっていてもそこまで踏み込むことはできず、実際にご自宅まで伺ってしっかりお話を聞くことができるのは、相談員やケアマネージャーならではと思いました。
ケアマネージャーの資格を取得しようということは、理事長などには相談されたのですか。
はい。看護師ではなく相談員の業務に従事したいと話しました。
はじめのうちは看護師と併行して相談員の業務を教えていただき、一緒に出張に赴いたりする程度でしたが、ちょうど相談員の方が新しい事業所へ異動となるタイミングで でそのまま相談員の業務を引き継ぐことになりました。せっかくなので、その年の10月に控えているケアマネージャーの資格試験を受験し、資格を取得したいと申し出ました。
当時は午前中は看護師として、午後は相談員として従事する日もあれば、丸1日看護師として従事する日もあるなど、引き継ぎの期間中は臨機応変に両方の業務に従事していました。相談員のみに従事するようになったのは前任の方が移動してからです。
看護師資格を有する相談員として
相談員さんを見ているだけではなく、自分がやってみていかがでしたか?
現在私がご家族などとお話しする際には、介護に関わる生活についてを相談員の視点で、医療に関わる意見や考え方を看護師の視点で伝えることができていると思っています。
また、実態調査で医療機関に赴いた際も、看護師としての経験から医療側の発言も理解できるし、病態によってどんな施設に入所できるか、もう少し治療しないといけないか、といった医療的な部分を加味した判断もできるため、看護師の経験が活きていると実感しています。
福利厚生で長期休暇が取得可能。推し活に利用しています
白岡白寿会の福利厚生についてはいかがでしょうか。
年に2回の長期休暇があります。「リフレッシュ休暇」と、それとは別に有給休暇を連続で取得する「ダブルハッピーホリデー」というものです。スタッフは全員取得しています。
松嶋さんは年2回の長期休暇を をどのようなことに使っていますか。
私は推し活に使っています。どの部署もそうだと思うのですが、他の事務職系のスタッフと複数名同じ期間に被らなければ比較的融通が利きます。また、長期休暇とは別に、子供の学校のPTAの行事が急に入ってしまったような時も有給休暇をいただくことがあります。基本的に休みが取りやすいのでありがたいです。
そのほか、白岡白寿会が他の施設などと異なると感じる点はありますか。
他の特別養護老人ホーム全般のイメージとして、新しいことを取り入れていくことに積極的ではないように以前の職場でも聞いていました。
しかし、白岡白寿会はそうではなく、時代に合わせて働き方を変えていくことや、業務改善に法人全体で積極的に取り組んでいます。面接で聞いていた通り残業もなく、想像していたよりずっと働きやすく感じています。
キャリアチェンジを考えている方へ
院の看護師から介護施設の看護師へ、または看護師からケアマネージャーへのキャリアチェンジを考えている方に伝えたいことはありますか?
看護師からのキャリアチェンジで今まで積み重ねてきたものがゼロになるわけではなく、むしろ看護師としての経験を活かすことができます。医療的な面で判断しないといけない場面や、ご家族に対しても「こういう状態だからこのようにしましょう」といった医療的な説明をすることもあります。
介護士さんの視点や関わり方、相談員さんの視点などを聞くのも、自分の成長につながると思います。介護と医療に関わる物事を様々な視点で見ることができるようになるので、とても良いキャリアチェンジなると思います。
スタッフインタビュー
初めての訪問看護から一人前に成長。利用者さまに頼られる喜び。
いなほの訪問看護ステーション
看護師:木下さん
働きながら医療的ケアが身につく、多様性を受け入れてくれる職場
いなほの看護小規模多機能
介護士:飯田さん
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特別養護老人ホームいなほの里
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いなほの訪問介護ステーション
作業療法士:石井さん
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相談員:松嶋さん
利用者様とじっくりと向き合える
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